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肖像権に基づき出版物の事前差止めが認められた事例

町村先生のとこで発見。
decision:小向美奈子ストリップ写真の出版差し止め(Matimulog)

判例時報2053号65頁。
判例時報のタイトルでは目立たないが、要するに小向美奈子事件。
事前差止めの論点も重要だが、保全の必要性についての判断も興味深い。
債務者の「乙山(←雑誌名らしい)」編集部と「丙川(雑誌名)」編集部が今後本件写真を利用した報道を予定しておらず、これを債務者の他部局に貸与、贈与または使用許諾する意思もない旨を表明したが、裁判所は保全の必要性を認めた。その理由は興味深い。

・乙山編集部及び丙川編集部も本件各写真のデータを破棄することまでは考えていない
・譲渡等しない旨を表明しているのは乙山編集部や丙川編集部のみであり、債務者として本件各写真を使用しないとの意思表示をすることはできない旨述べている(ダメだこりゃ)
・第1回審尋期日(6/12)時点で既に本件各写真が掲載されている「丙川」6/27号が6/15発売予定で発行、出荷されていたにもかかわらず、債務者は同期日で「当該写真のネガやポジは、これを現在報道に利用する予定はなく、同じく、これに関して保全処分を受ける必要性は認められない」旨記載した答弁書を提出した(ダメダメだこりゃ)

ところで、当事者の表示が省略されているのは何故?
当事者は仮名でもいいけれど、双方とも代理人がついているだろうに。

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