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村越一浩「法定刑・法改正と量刑」

 判例タイムズ1189号27頁。たまには専門外の分野の記事も。
 従来、有期懲役の法定刑の上限は15年(刑法12条)/処断刑の上限は20年(刑法14条)であったが、この、いわば「15年/20年ルール」は、明治40年に刑法が全面的に改正された際に規定されてから、平成16年改正によりそれぞれ20年/30年に引き上げられるまで長期にわたり改正されていなかった。
 明治40年刑法改正時に15年/20年ルールが提案された際の理由が目を引く。本論文の脚注からの孫引きだが、当時の衆議院議員は、
「20年間拘禁すれば無論無期刑に代わるだけの価値はあるであろう」
「20年間監獄に命を保って居った者は1人もいないと信じております」
と発言したという。15年/20年という一見すると無機的な数字にも、当時の行刑環境(の劣悪さ)や平均余命(の短さ)が反映していたことがわかる。

※このblogは私が個人的に目にとまったことを記す方針なので、この記事に限らず、論文や文献を紹介しても、そのメインテーマについてのコメントがないか、ごく簡単に書くだけであとは余談という場合があります。あしからずご了承下さい。

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