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BAスキーム

 引き続き、古井俊之「一部定額保護下における金融機関の金月処理スキーム」より。
 破綻処理方法としては、金月処理の期間中に営業譲渡は行わず後日行うが、金月処理の期間中に基本合意契約だけは締結しておくことが予定されている。
 これが、従来考えられていたBスキーム(後日営業譲渡方式)で始まりAスキーム(金月一部営業譲渡方式)に移行する面を有するため、BAスキームと呼ばれているという。
 その趣旨は以下のとおりだと読み取れるが、かなり難解。

1)法的倒産手続(×私的整理)
 従来の全額保護下では、金融機関の破綻処理はすべて私的整理で行われたが、一部定額保護下では、私的整理で破綻処理を行うことは困難であることから、法的倒産手続の選択が予定されている。

2)営業継続(×営業停止)
 一方、破綻金融機関が完全に営業を停止してしまうと、金融機能が停止し、金融システム全体への信用が大きく傷つく危険があることから、営業停止は最後の手段とされ、いわゆる「金月処理」により、営業継続しながらの破綻処理が第一選択とされる。

3)被管理自身による営業継続→6か月後に営業譲渡(×金月処理期間中における営業譲渡の完了)
 とはいっても、月曜日までに受け皿銀行への営業譲渡の全部または一部を完了させるのは、秘密保持の観点等からして事実上不可能なので、しばらく(6か月を想定)は被管理金融機関自身において営業を継続して、しかる後に営業譲渡を行う。

4)金月処理期間中にブリッジバンクと営業譲渡の基本合意契約締結(×スポンサーないままの営業継続)
 破綻後の利息等、一部定額保護制度でカバーしきれない債務の支払をカバーするため、金月処理の期間中に、ブリッジバンク(第二日本承継銀行)との間で営業譲渡の基本合意契約を締結し、ブリッジバンクがこれを負担する。

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