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ヤフーBB!を不当要求拒絶の模範に

 朝日新聞の記事から気づいた点をいくつか。

(その1)

 3容疑者の持っていたものとは別の契約者数十万人分の情報を入手し、ソフトバンク側から金を脅し取ろうとしたとして逮捕された会社員木全(きまた)泰之容疑者(31)は、昨年6月ごろまでの約1年間、勤務先からヤフーBBのサポートセンターに派遣されていた。苦情処理を担当し、契約者情報を見ることができる立場にあったという。

 ブロードバンド時代の大事件も、原因はありがちな「内部漏えい」。

(その2)

 警視庁によると森容疑者は76年、都内で右翼団体を結成。約10年前に会長を退いてからは目立った活動は確認されていないという。

 本件ではこの人物は表面に出なかったようですが、仮に「10年前から右翼活動はしていない様子」というような行為主体についての情報が入手できていたとしても「だから警戒しなくてよい」という方向に分析することはできないことがよくわかります。
 行為主体についての情報もある程度は必要かもしれませんが、あくまでも行為態様(企業恐喝)に即した対応が基本になります。
 新聞記事以上のことはわかりませんが、企業恐喝に屈しなかったという意味では(当然のことをしたまでではありますが)よくやったヤフーBB!ともいえると思います。

※そういうわけで、この記事を「ミンボー」カテゴリに入れてみました。

(3月1日追記)
 ほめ殺しではありません。また、私は関係者でもありませんし関係者が誰かも知りません。
 ただ、現在に至るまで、上記のような意味での報道や分析が全く見当たらないので、タイトルを変更しました。

 個人情報漏えいを防止する対策を講じることは重要ですが、漏えいを完全に防止する方法が存在しない以上、漏えいしてしまった場合にどのように対処するかについてもよく準備しておくことが必要です。

 そして、今回のヤフーBB!(ソフトバンク)のように不当要求を拒絶しなければなりません。

 この事件を機会に、漏えい防止対策が全体として強化されていくのは喜ばしいことですが、他方「漏えいが発覚したらエライことになるから、何としても(目先の不当要求に応じてでも)表沙汰にならないようにしなければ」という誤解が広まらないことを強く望みます。

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結局なにも状況は変わらないということで。ただ、だからといってYahooが許されるとも思ってませんけどね。 まさかアナタは、「報道されていない」という理由だけで、... [Read More]

Tracked on 2004.03.04 at 17:24

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